[東京 13日 ロイター] - 菅義偉官房長官は13日午後の会見で、原油価格の下落が続いていることについて「わが国は原油の大部分を海外に依存しており、日本経済全体にはいい影響を与える」との見方を示した。
一方で菅官房長官は「中国景気への不安や世界経済見通しへの懸念が生じている」とも指摘、国際金融市場の動向を注視して対応していく考えを示した。
官房長官が言われるのだからそうなんだろう。
と思いたいですが、僕はそうは思いません。
いい影響を与えるためには、原油価格のメリットが日常生活に還元される
必要がありますよね。
「原油安と株安は密接に関係しており、原油価格の下落で産油国の経済が厳しくなって、金融資産を売却する中に日本株もかなり入っているはずで、原油価格が下がりすぎると日本経済にも影響が出る」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160119/k10010377231000.html より
後日渦中の甘利大臣が、この発言。
日本経済にも影響がでる。
そうなら、なんとかしてよと。
原油価格下落のメリット
簡単に言えば、燃料費や石油製品の生産コストが安くなりますよね。
船・飛行機などの輸送費が安くなる(燃油サーチャージというやつ)
ガソリンもね!石油科学製品の低コストでの生産
例えば、合成ゴム、衣服などに使われるポリエステル、プラも。火力発電の燃料費用低下
生活への還元は見られるのか?
上記のようなメリットがあれば、当然僕らの生活にもなんら変化があっても
おかしくないはずです。
だってそうでしょう。
原材料の値段が下がるわけなので、日用品や食品の値段だって
下がってもいいはずです。
しかし、現状はどうでしょう。
まだその効果が現れていないというだけであればいいのですが、
結局、企業の懐が潤うだけに留まるのであれば、消費者の僕らに
メリットは ありません。
消費税はあがるし、株価は下がるしでいいことありません。
原油価格下落のデメリット
- 原油産出国の経済や財政の悪化が懸念される
現在これによって、中東諸国の産油国が保有している日本株が売られている ことが推測されます。 アメリカ株の下落により、日本株も下落
アメリカはガソリンの大量消費国でもあり、産油国でもある。
国民は嬉しいけど、財政はどうか?日本の石油・石炭製品、鉱業、などを扱う商社に影響が出る可能性がある。
日常生活への価格還元でデメリットは克服できるはず
原油価格の下落で株式市場は大荒れ、世界経済も暗雲が立ち込めています。
しかし、原油価格によるメリットが日常生活に還元されれば、相殺出来ること
ではないかと思います。
輸入資源に頼る日本だからこそ、経済が成長するチャンスでもあるはずです。
ポイントは輸入資源の価格低下が日常品の価格を押し下げることができるか
だと思います。

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【おまけ】原油価格下落でメリットを受ける株は?
身近なものから、連想的に考えたみた。
ガソリンが安くなると車を使う距離が増える。 →車やタイヤ系
同じことが飛行機や海運事業でも。
冒頭でもあげたが、火力発電の燃料も安くなる→電力系。
また、医薬品系や情報技術系は影響を受けにくいと言われているので
そういった銘柄にシフトするといいかもしれません。
個人の経験からですが、こういう時は、業績が良い株も下げます。
材料株でも下げます。
つまり、企業価値が高いにもかかわらず、下げる時期なんです。
そこを見極めて安いところを買うチャンスとして
悲観的にならないでください。
いつまでも下がり続けることは無いと思います。
僕はいつでも逆説的に考えます。
今がチャンスと。

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